葵祭はどこで見る?行列の写真を間近に撮れるスポットを発見!

葵祭 烏丸線のスポット

毎年5月15日に行われる、京都三大祭りのひとつである「葵祭」。毎年多くの市民や観光客が訪れます。先の2019年5月に行われた際には、来場者数約4万7000人と、平日でありながら多くの人手で賑わっていました。

葵祭とは?

初夏の京都を艶やかに、平安装束を身にまとった行列が装う葵祭。6世紀半ばに大きな飢饉がおそったさいに、時の欽明天皇によってはじめられた五穀豊穣を願うお祭りが起源となっています。葵の花は初夏から夏にかけて多くの花を咲かせることから「大きな実り」という花言葉があります。行列の人たちはみなハート形をした葵の葉を付けているのが葵祭の特徴でもあります。葵には、天災を避けたり、安産を祈願する意味もあるそうです。

葵祭はいつ行われるの?

葵祭は、毎年5月15日に行われます(雨天順延)。正確に言うと、平安装束を身にまとった行列が街中を練り歩く、本祭の「路頭の儀」が毎年5月15日に行われるということ。

葵祭といえばこの行列を思い浮かべる方が多くいですが、実はこの路頭の儀以前にも葵祭の「前儀」が行われています。

≪葵祭のスケジュール≫

日付 行事名 場所 概要
5月1日 賀茂競馬足汰式かもくらべうまあしぞろえしき 上賀茂神社 5日の賀茂競馬の組み合わせを決める行事。
5月3日 流鏑馬神事やぶさめしんじ 下賀茂神社 馬に乗りながら矢を射る、葵祭の前儀の中でも人気の行事。
5月4日 斎王代禊の儀さいおうだいみそぎのぎ 両神社交代制 葵祭のヒロインである斎王代と女人が身を清める儀式。
5月5日 賀茂競馬かもくらべうま 上賀茂神社 上賀茂神社境内の馬場で馬の速さを競う。
5月5日 武射神事ぶしゃしんじ 下賀茂神社 弓の弦(つる)の音で邪気を払う神事。
5月12日 御蔭祭みかげまつり 下賀茂神社 比叡山山麓の御蔭山より、神霊を神馬に移すために迎える神事。
5月15日 路頭の儀 御所→上賀茂神社 平安装束を身にまとった約500人もの行列が市内を練り歩く。
5月15日 社頭の儀 下鴨神社・上賀茂神社 勅使が祭文を奉上する。

本祭「路頭の儀」の巡回ルート

今回私が参加した、葵祭の本祭である「路頭の儀」では、500人にもおよぶ平安装束を着た大行列が京都御所を出発し、下賀茂神社を経て上賀茂神社まで半日をかけてゆっくりと練り歩きます。その姿はまるで平安絵巻を見ているような雰囲気で、沿道にはその姿を見ようと人が4重5重と連なります。

≪路頭の儀の巡回ルートと出発時間≫

10:30 京都御所を出発。建礼門を出て京都御苑内を南に進みます。
10:50 京都御苑南側の「堺町御門」を出て丸太町通りへ出ます。
11:00 河原町丸太町交差点を左折し、北上。
11:15 河原町今出川交差点通過。
11:40 下賀茂神社へ到着。
14:20 下賀茂神社を出発。
14:55 賀茂川が脇を流れる加茂街道へ。加茂街道を北上。
15:30 上賀茂神社へ到着。

路頭の儀出発地である「京都御苑」へ

地下鉄「丸太町駅」で下車

今年も葵祭の行列を見るため朝から地下鉄に乗り、行列が出発する京都御苑の最寄り駅である「丸太町駅」で下車。

いつもなら遅めのお昼すぎの時間帯に「北大路駅」で降り、鴨川沿いでのんびりと行列を観察するのですが、このところ5月とは思えないほどの猛暑が続いており、涼しい時間帯の朝から京都御苑で見ることに。

丸太町駅に到着したのは、8時30分。行列の出発時間である10時30分までまだ2時間もあるのに、丸太町駅はすでに多くの人がいました。

丸太町駅の「1番出口」の階段を登り、丸太町通り沿いの歩道を東へ進むと、御苑への入り口である「間之町口」に到着します。

「間之町」と書いて「あいのまち」と読みます。京都御苑の西沿いを南北に走る大きな通りが烏丸からすま通り。烏丸通りから3本東にある通りが間之町通りです。その間之町通りの正面にある入り口だから「間之町口」と言います。

正面には大きな葵祭の観覧案内図が立てられており、周辺には祭の関係者が案内業務にあたっています。

京都御苑間之町口

御苑中央は有料観覧席および報道関係者用が多い

間之町口を入り御苑中央へ向かうと、大きな砂利道の奥に小さく京都御所が見えてきます。沿道には紅白の幕が張られて椅子が並べられていますが、ここは有料観覧席。御所の入り口である建礼門から出てくる葵祭の行列の全体像を見るには特等席です。有料席で観覧するためには、2700円が必要です。いい席ならば前売りで。当日も余っていれば買うことができます。

ここでお金を払って見学してもいいのですが、倹約家という立場上(単なる「ケチ」とも言う)、無料でしかもバッチリ間近で写真が撮れるスポットを探すのが、私の務めというもの。ここはスルーします。

御苑内

有料観覧席の手前側の沿道は、ほとんどが報道関係者用のスペースです。ここに陣取る場合には「報道関係者用」と書かれていないエリアを選ぶようにしましょう。しかしこちらに陣取るには、かなり早い時間から場所取りをする必要があります。私が行った時間帯には、すでに人がいっぱい。ここもスルーしますが、これは想定内です。

なぜ私がこの場所を選ばないのかというと、「行列までの距離」です。御苑内を行列が通る道はかなり幅が広く取られており、行列の全体を見るには適しているのですが、間近で迫力のある画を撮るにはそれなりのズームレンズが必要になります。今回私が持って行ったのは、家庭用のデジタルカメラで、大した望遠レンズも付いていませんし、無理に拡大すると手ブレやピンボケの原因となって上手に写真を撮るのが難しくなります。また先述したとおり、行列の写真を撮るベストスポットはほとんど報道関係者用で占められており、私たち一般人はそのおこぼれをもらう程度。

というわけで、もう少しいい場所がないかを探っていくことに。まだ行列が出発するまで1時間半あります。

ついに発見!ここが写真の「ベスポジ」だ!

「堺町御門」前に陣取ります

御苑内の沿道沿いを歩いていくと、行列が御苑内から丸太町通りへ出ていく出口である「堺町御門」に出ます。意外や意外、行列のスタートする1時間30分前、堺町御門の前には人がパラパラしかいません。場所は取り放題状態です。ここならば門から出てくる行列を一人一人しっかりと写真に収めることができますし、道も門の幅しかないので沿道のロープからすぐそばを行列が通ります。

「ここならば目当ての斎王はん(斎王代の女性のこと)の写真をバッチリ撮れるぞ!」と意気揚々にここを陣取ることに。行列の出発まであと1時間15分です。

堺町御門

時間が経つにつれて人が増えてきました

堺町御門前に陣取ること40分ほど経ったところで、徐々に門前や丸太町通り沿いにも人だかりができてきました。この場所を確保するには、少なくとも開始1時間以上前には陣取った方がよさそうです。今回は平日の開催でしたので、休日の開催ともなればさらに早めに来ていなければならないでしょう。いい場所でいい写真を撮るためには仕方がありません。

門前には行列を先導する車やパトカーも待機し始め、徐々に緊張感が漂ってきます。

堺町御門前

10時30分いよいよ行列がスタート

10時30分になり、行列が御所の建礼門を出発する時間です。しかし建礼門からこの堺町御門に先頭集団が到着するのに20分ほどかかりますので、まだ時間はあります。すでに堺町御門前には4重にも人だかりができています。もちろん私は最前列のベストポジションにいますので、全く問題はありません。いよいよ待ちに待った時間が近付きます。

そして予定時刻通り、ついに行列の先頭が門から出てきました!行列の最前列を引っ張るのが、平安騎馬隊です。門から二頭の馬が出てくると、御門前でくるくると回ります。沿道からは歓声が上がります。

平安騎馬隊が丸太町通りへ出ると、続々と平安装束をまとった人たちが門から出てきます。思惑通り、とても近くで写真を撮ることができています。

平安騎馬隊

平安騎馬隊

葵祭の行列

葵祭の行列

ついに斎王代の登場!

そして行列も終盤に差し掛かり、女人行列が門から出てきました。どの方も艶やかな衣装で、思わず見とれてしまいます。そしてついに・・・葵祭のヒロイン斎王代が登場しました!

第64代にあたる2019年の葵祭斎王代に選ばれたのは、負野李花さん(23)。なんでも日本最古のお香屋さんのお嬢さんなんだとか。その美しいお姿に、観客が色めき立ちます。行列の興奮が最高潮に包まれた瞬間でした。

そんな斎王代のお姿、バッチリと写真におさめさせてもらいました!

斎王代

斎王代

 

葵祭の注意点

観覧する際には、沿道に多くの人が集まります。5月といえば、だんだんと日差しが厳しい季節になってきますが、多くの人がいる中で日傘はささない方がいいです。私も何度も後ろから日傘の先端で刺されて痛い思いをしました。頭ならまだしも、誤って目にでも入ったら大変ですからね。

帽子とサングラス、飲料水は必須です。朝晩はまだまだ涼しい5月ですが、10時ともなればお日様が高く上がり、日差しが厳しくなって熱中症の危険も増します。

沿道で待っている間、キャンプ用の小さな椅子を持ってきている人も多くいました。私は何も持たずに来たためずっと立ちっぱなしで少々辛かったですが、折り畳み式の小さな椅子があれば楽でしょう。まわりに迷惑にならない程度の大きさの椅子や、なければ一人が座れるくらいのレジャーシートでもいいでしょう。

当日に沿道でも注意喚起がされますが、写真撮影の際のフラッシュは厳禁です。行列には馬や牛も人間と一緒に歩きます。フラッシュに驚いて動物たちが暴れる危険もあります。さすがに日中でフラッシュをたくことはないと思いますが、行列が来る前に必ずカメラやスマホのフラッシュをOFFにすることをお忘れなく。

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