相国寺の見どころやSNS映えスポットを探る散歩旅

相国寺の総門 烏丸線のスポット

京都市営地下鉄「今出川(いまでがわ)駅」を降りると、赤いレンガ造りの建物が印象的な同志社大学があります。

その同志社大学に隣接して北東にあるのが、臨済宗相国寺派の禅寺、相国寺です。相国寺と書いて「しょうこくじ」と読みます。

父の死去によりわずか11歳という幼い年齢で室町幕府3代将軍となった足利義満は、まわりのサポートにより将軍としての地位を確立していくと同時に禅に傾倒してゆき、禅寺の建立を決意します。

禅寺の建立にあたり、寺の名前を春屋妙葩(しゅんおくみょうは。義満の禅の師。相国寺建立の最高責任者)に相談したところ、「あなたは今左大臣の位にある。左大臣のことを中国では相国(しょうこく)と呼ぶので、寺の名は『相国寺』にしては」とアドバイスを受け、寺の名とすることになりました。

相国の「しょう」は首相の「しょう」。国の政治・運営を助けるという意味があります。「そうこくじ」と読み間違えると、意味が変わってしまいますのでご注意を・・・。

相国寺の見どころ

「鳴き竜」が棲む”法堂”

相国寺の法堂

相国寺の南側にある総門をくぐり、長い参道を歩くと、左手に長く美しい松で守られるように建つ法堂(はっとう)があります。法堂には仏像などが祀られ、伽藍のなかで最も中心的な役割を担う建物です。ちなみに法堂は禅宗寺院独特の呼び方であり、他の宗派では講堂と呼ぶのが一般的です。

相国寺法堂は1605年、豊臣秀頼(秀吉の三男)の寄進により再建されたもの。現存する最古の法堂として、国の重要文化財に指定されています。

法堂内部の天井には、狩野光信による「竜」が描かれており、真下で手を叩くと独特の反響音を起こすことから「鳴き竜」と呼ばれています。

法堂内部は通常非公開とされており、通常春と秋に行われる「特別拝観」のときのみ拝観可能です。

美しい庭園を拝める”開山堂”

開山堂は、相国寺の初代住職(開山)とされた夢窓疎石の木造が安置された建物です。

開山堂には白砂に庭石を配した美しい枯山水の庭があり、秋の特別拝観時に拝むことができます。秋に京都を散策する際には、スケジュールを確認の上相国寺を訪れてみては?

数々の襖絵で彩られた”方丈”

法堂の北側にある方丈は、1807年に再建されたもの。方丈とは住職の住まいのことであり、来客や檀家用の応接間としても利用される多目的建物です。

相国寺の方丈内部には多くの襖絵が飾られており、京都出身の絵師原在中(はらざいちゅう)や歴代住職らによって描かれました。

方丈も春と秋の特別拝観時に内部を見ることができます。

相国寺に伝わる文化財を展示する”承天閣美術館”

承天閣美術館

相国寺は正式名称を「萬年山相国承天禅寺」と呼びます。その境内の北奥には、昭和59年、相国寺創建600年を記念して、相国寺に伝わる美術品を展示する承天閣美術館が建設されました。

当美術館には相国寺だけでなく、相国寺の塔頭(たっちゅう)寺院である金閣(鹿苑寺)や銀閣(慈照寺)の美術品も展示しており、中でも京都錦市場の出身として有名な伊藤若冲の作品である「鹿苑寺大書院障壁画」の一部も展示されており、伊藤若冲ファンには必見。

  • 開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
  • 入場料:800円

相国寺のSNS映えスポット

承天閣美術館へ続くモミジの道

相国寺には重要文化財である建物もさることながら、四万坪にもおよぶ広大な敷地に広がる木々や風景がとても美しい寺院でもあります。

その中で僕がおすすめする写真映えのスポットは、境内奥の承天閣美術館へ至る通路の景色。晩春から初夏にかけては青モミジが生い茂り、秋には美しい紅葉が広がる景色は、写真映えすること間違いなしです。

上が立って撮影したもの。下が腰をかがめて低い位置から撮影したもの。ちょっと雰囲気が変わって面白いと感じますが、どうでしょうか?

承天閣美術館への道

承天閣美術館への道

美術館前の「庭」

開山堂や方丈の庭園は常時公開されておらず有料ですが、実は承天閣美術館の前には小ぢんまりとはしていますが綺麗な「庭」があり、こちらは無料で見ることができます。庭園の「ミニチュア版」といえるものですが、無料で楽しめる庭にしては、かなり立派な造りです。

美術館前の庭

歴史の重厚さを感じる法堂前の参道

法堂に至る参道には、多くの背の高い松がそびえ立っています。あちこちに曲がって生えている松の木は無秩序でありながら、法堂を包み包み込む「守り神」のようにも見えてきます。

そんな参道から撮る法堂の雰囲気は、歴史的な重厚さを感じることができます。

以前はこの松林の場所に仏殿が建っていたそうで、今では「仏殿跡」が残っているのみです。

相国寺の法堂

絶品!行列のできる豆餅

相国寺を出て京都御苑に沿うように今出川通りを東に向かい、河原町通りを北に行ったすぐに、いつも行列の絶えない和菓子屋さんがあります。明治32年創業の老舗「出町ふたば」さんです。京都には室町時代や江戸時代創業の店がゴロゴロありますから、「老舗」という言葉があてはまるのかはさておき・・・。行列の人たちのお目当ては、「名代豆餅」です。

出町ふたば

名代豆餅

名代豆餅は北海道十勝産の小豆を、高級餅米である滋賀県江州羽二重餅米を使ったやわらかいお餅でくるんだ大福餅。生地には富良野産の大粒赤エンドウが惜しみもなく練り込まれています。

まず飛び込んでくるのが、お餅の絶妙な塩風味。「餅」「小豆」「赤エンドウ」という3つの素材を、この塩加減により見事にまとめあげています。

口に入れた瞬間のわずかな塩味から、次にやってくるのが小豆のちょうどいい甘さ。「塩味→甘味→塩味・・・」という無限ループが、何個でも食べられるのではという錯覚を起こします。

そしてもう一つ特筆すべきが、富良野産赤エンドウの風味。柔らかすぎもせず、若干の歯ごたえを残している赤エンドウは、噛めば噛むほど豆の風味が口いっぱいに広がります。

行列に並ぶのがちょっと・・・という方は、電話予約も可能です。とはいえお店の人も対応が早く、3重4重の行列でもサクサクと前に進みますので待ち時間はそれほどでもありません。行列に並んでいる最中に「あれにしようか。これも美味しそうだな。」と品定めする時間も楽しいものです。

 

店舗名 出町ふたば
住所 〒602-0822 京都市上京区出町通今出川上る青龍町236
電話番号 075-231-1658
営業時間 8:30~17:30
定休日 火曜日・第4水曜日(ただし祝日・紋日の場合は翌日)

相国寺へのアクセス

電車を利用の場合

京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」下車。徒歩約10分。同志社大学のキャンバスを左手に、京都御苑を右手に見ながら今出川通りを東に進み、「今出川御門」交差点を左折し、北へ。400mほど進むと相国寺の総門が見えます。

今出川御門

相国寺の総門

バスを利用の場合

京都市バス「同志社前」下車。徒歩約5分。バスを降りて同志社女子大学を右手、京都御苑を左手に見ながら西へ進み、「今出川御門」交差点を右折し、北へ。

駐車場はあるの?

相国寺には駐車場はありませんので、近隣のコインパーキングを利用して下さい。

京都市内ということもあり、全体的に駐車料金はかなりお高め。かつ満車である可能性も高いので、参拝には公共の交通機関の利用がおすすめです

相国寺の基本情報

住所 〒602-0898 京都府京都市上京区 烏丸東入
電話番号 075-231-0301
駐車場 無し
参拝料金 無料(特別拝観は有料)

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